日陰を、持ち歩く。
40℃の街を歩くための外出装備3選。

信号待ちの60秒が、こんなに長い夏は初めてかもしれません。今年の東京は40℃に届きそうな日が続いていて、駅から目的地までの徒歩10分が、ちょっとした耐久イベントになっています。日向をジリジリ歩きながら、ふと思ったんです。これを我慢することに、何の意味があるんだろうと。

というワケで今回は、外に出る日の装備の話。日傘・ネッククーラー・ハンディファンという定番3ジャンルから、僕が「これなら毎日持ち出せる」と思えたものを選びました。ちなみにクルマ移動が多い人は、以前書いた真夏のドライブを変える車内の暑さ対策もあわせてどうぞ。今日はそこに乗るまでの、”歩く時間”の話です。

日傘 — 頭の上に、日陰を常設する

正直に言うと、男が日傘を差すことに、少し前までモジモジしていました。でも今年、ついに買いました。結論、もっと早く買えばよかったです。直射日光を遮るだけで体感温度はかなり変わると言われていますが、実際に差してみると「日陰を連れて歩いている」感覚で、目的地に着いたときの消耗がまるで違うんです。

選んだのはWpc.のメンズライン「IZA」のLIGHT & SLIM。遮光率100%・UVカット率100%・UPF50+というスペックで、重さは約190g。500mlのペットボトルの半分以下の軽さなのに、広げれば頭上にしっかり影ができます。畳めば細身の黒い棒になって、ビジネスバッグの隙間にスッと収まる。マットな無地デザインなので、スーツでもTシャツでも浮きません。Amazonの紳士用折りたたみ傘ランキングでも上位の常連で、「男の日傘はもう普通」なんだなと実感します。価格は執筆時点で3,310円(カラーにより変動)。この夏いちばん費用対効果の高い3,000円台だと思います。

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ネッククーラー — 首もとに、小さな冷蔵庫を

ここ数年で一気に進化したのが、首に掛ける冷却デバイスです。ペルチェ素子という「電気を流すと片面が冷たくなる」半導体プレートを使っていて、保冷剤タイプのように”ぬるくなって終わり”がないのが最大の違い。バッテリーがある限り、冷たさが続くというワケです。

TORRASのCOOLiFY Airは、その冷却プレートに360°の送風を組み合わせたモデル。首の後ろをひんやり冷やしながら風が襟元を抜けていく感覚は、炎天下から冷房の効いたコンビニに入った瞬間の、あの「ふはー」に近いものがあります。5000mAhバッテリー搭載で、モード次第では長時間の外出にも対応。冷房が苦手な人向けに、冬用の温めモードまで付いています。価格は執筆時点で18,810円と、正直かわいくない金額です。ただ、真夏の外回りや野外イベントが多い人にとっては、一日の体力の削られ方が変わる投資だと思います。ホームで電車を待つ数分間のために買ってもいい、とすら思いました。

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ハンディファン — 風に、冷たさをひと足し

「ハンディファンなんて気休めでしょ」と思っていた人ほど、最近のモデルには驚くはずです。CICIBELLAのこのモデルは、ファンの背面に冷却プレートが付いていて、スイッチを入れると数秒でプレートがキンと冷えます(メーカー公称でマイナス26℃の瞬間冷却)。風を浴びながら、冷えたプレートを首筋や頬に当てられる2段構えです。

風量は100段階で細かく調整できて、手持ち・卓上・首掛け・スマホスタンドの4Way仕様。執筆時点で2,557円という価格を考えると、暑さ対策を始める最初の一本にちょうどいい存在です。カバンに入れておいて、信号待ちやホームの数分にサッと取り出す。それだけで、目的地に着いたときのシャツの状態が変わります。

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まとめ — 我慢は、夏の実力じゃない

3つ全部そろえても2万5千円弱。高いか安いかは人それぞれですが、日傘の3,000円台だけでも、外出の質は確実に変わります。近年の暑さは「災害級」と表現されることもあるらしいので、歩く時間の装備と一緒に、夏仕様の防災ポーチの見直しもこの機会にどうぞ。

涼しい顔で夏の街を歩いている人は、我慢強いわけじゃなくて、道具を選んでいるだけ。そう気づいてから、僕の夏は少しラクになりました。

by KURO / model: Mao @TOKYO HANG OUT