防災グッズって、「一度揃えたら終わり」になりがちじゃないですか。
ポーチの中身、最後に見直したのいつだろう。ふと思ったとき、中を開けたら使い捨てカイロが入ってたりするんですよね。冬仕様のまま、夏が来てしまっている。以前ナフサが止まると何が消えるかという話も書いたんですけど、そういう「モノの備え」とは別に、夏前にやっておくべき見直しがあると思って今回書くことにしました。
テーマは「暑さ」です。
夏の災害は、じわじわ来る
大きな地震や台風のとき、冬と夏で何が決定的に違うかというと、気温です。
停電、長時間の外待機、満員の避難所。そういう状況で人が倒れる原因の多くは熱中症らしいんですよね。水害や火災とは違って、じわじわ来る。「まだ大丈夫」と思っている間にアウト、というケースが多いそうで。
電気が止まればエアコンも扇風機もない。冷蔵庫の氷もすぐなくなる。自分の体を守るのは、ポーチや袋の中に入っているものだけになる。そう考えると、「冬仕様のポーチで夏を迎えている」というのは、意外と怖い話だと思うんですよね。今回はその見直しに使える3アイテムを選びました。
01|経口補水塩パウダー

スポーツドリンクで代用できると思ってたんですけど、あれは別物らしいです。
医療用の経口補水塩は、塩分と糖分の配合比率が「体に最速で吸収される」ように設計されているそうで、点滴に近い補水効果があるとのこと。スポーツドリンクは運動中の水分補給向けに甘くしてあるので、脱水の初期対応としては成分バランスが違うんですよね。
パウダータイプを選べば持ち運びもラクで、500mlの水があれば作れます。夏の災害時に冷蔵ができるとは限らないので、ペットボトルの液体タイプより保存が効くのもポイント。1袋10〜15円台のものでも十分機能するので、数袋まとめてポーチに入れておいて、使ったら補充するサイクルを作るのが現実的かなと。暑い日のランニング後にも使えるし、「防災専用」にしないで消費できるのがいいですよね。
02|軽量防水バッグ(ドライバッグ)

夏の外避難で意外と盲点になるのが、「バッグの中が濡れる」問題です。
台風・豪雨・浸水。夏の災害は水を伴うことが多い。普通のトートやリュックだと、中の着替えも書類もケーブル類も全部ずぶ濡れになる。避難所に着いたときに何もかも濡れていると、精神的にもきついですよね。
Sea to Summitのドライバッグは、ロールトップで閉じる完全防水タイプ。折りたたんでコンパクトになるので、防災バッグの中に「袋ごと収める防水インナー」として入れておくのがおすすめです。13Lサイズなら着替え一式がすっぽり入る。軽量なので防災ポーチに追加しても苦にならないのがいいんですよね。
「防災のためだけに買うのはハードルが高い」と感じる人にこそ向いていて、キャンプや川遊びにそのまま持ち出せる。使い道がある道具は、補充・更新のサイクルも自然に回りやすいんですよね。
03|瞬間冷却スプレー

電気なし・冷水なしで、すぐ体を冷やせる。夏の避難ポーチに一本入れておきたいやつです。
熱中症の初期対応として有効とされているのが、首の後ろや脇など太い血管の近くを冷やすこと。でも避難先に冷水があるとは限らない。氷を持ち出せる状況でもない。そういうときに、シュッと一吹きできる瞬間冷却スプレーは重宝するらしいんですよね。
揮発熱を利用して一瞬でひんやりさせる仕組みのもの。持続時間は短いけど、体感温度を少し下げるだけで全然違うそうで。スポーツ用途で使われているものが多いですが、成分的には防災備蓄として使えます。ドラッグストアでも入手できますが、航空便の制限があることもあるので、まとめて家に置いておくほうが安心です。
夏の防災は「軽く・すぐ使える」が正解
今回の3アイテムに共通しているのは、小さい・すぐ使える・普段使いにも流用できる、この3点です。
大きな防災セットを一式揃えるのはハードルが高くても、ポーチにこの3つを追加するだけで「夏仕様の備え」になる。大げさな話じゃなくて、小さな上書きで十分だと思うんですよね。
GW明け、梅雨前のこのタイミング。一度ポーチの中を開けてみてください。使い捨てカイロが入ってたら、そろそろ入れ替えどきです。
by KURO / model: Mao @TOKYO HANG OUT


