ナフサ不足の記事を書いてから、3週間ぐらい経ちました。あれから少し落ち着いたかなと思っていたら、今日(5月11日)こんなニュースが入ってきて、正直、ぐっとなりました。
カルビーが「ポテトチップス」のうすしお味やコンソメパンチなど、一部商品のパッケージを白黒2色に変える、というニュースです。5月25日以降の出荷分から順次切り替わる。理由はナフサ不足で印刷インキの調達が安定しないから。日経や共同通信が報じていて、伊藤ハムも同じ理由でパッケージ見直しを検討しているそうです。
子どもの頃から見慣れていたあの紺色のうすしお、緑のコンソメパンチ。あの色が消えるって、よく考えれば日本の食卓の風景がちょっと変わるってことです。たかがポテトチップスの袋、と笑い飛ばすには引っかかるニュースでした。
ニュースを読んだあと、洗面所のことが頭に浮かびました。前回ナフサの記事を書いたあと、僕は本当に万一の品薄に備えてきただろうか、と。毎朝なんとなく手に取っているもの。スプレー、ワックス、化粧水。調べてみたら、ぜんぶナフサ系でした。
ついでに言うと、香水も合成香料の多くがナフサ由来のベンゼンやトルエンから作られているそうです。ヘアカラーの染料もそう。これは別の機会に深掘りするとして、今日は30代の僕が、毎朝ほぼ無意識に手に取っている3つについて書きます。
デオドラント(制汗剤)

1つ目。デオドラント、つまり制汗剤です。スプレー型・ロールオン型・スティック型といろいろありますが、僕は服を汚しにくいロールオン派です。
これがほぼ全部、ナフサ由来でできています。スプレー型は推進剤にLPG(液化石油ガス)を使っていて、これはナフサ精製の過程で出てくる。ロールオンやスティック型も容器がポリプロピレンやポリエチレン製で、これもナフサ起点。さらに、ほぼすべての製品に合成香料が含まれていて、その多くがナフサ系の芳香族化合物から作られています。
夏前の5月下旬から6月にかけて、汗をかきはじめる人の駆け込み需要で在庫が動きやすいタイミングでもあります。原料コストの値上げニュースもじわじわ出てきていて、夏のあいだに値段が一段あがる可能性もある気がしています。
Banの男性プレミアム ロールオンは無香性タイプもあって、香水を別でつける人にも合います。40mlで毎日使って2〜3ヶ月もつ。複数本ストックしておいて損はないと思います。
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整髪料(ヘアバーム)

2つ目。整髪料。ワックス、ジェル、バーム、スプレー、選択肢は多いですが、僕は最近バーム派です。手にとってのばすあの感触が気に入っていて、ベタつかないのに自然なまとまり感が出る。
整髪料もナフサ依存度がかなり高い。多くのワックスやジェルの「ホールド感」を作っているのは、合成樹脂と呼ばれるポリマー(PVPやPVAなど)で、これがナフサから作られた原料を重合させて合成したものです。香料も多くが合成、容器もプラスチック。
バームはシアバターやミツロウなど天然原料の比率が高いものもあって、製品によってナフサ系成分の割合には幅があるジャンルです。それでもゼロにはならないので、値上げの影響は普通に受けます。
N.(エヌドット)のナチュラルバームは、シアバター・ミツロウベースで天然由来成分90%。髪にも肌にも使えるマルチ用途で、香りも控えめ。45gのジャー1個で2ヶ月ほどもちます。我が家の洗面所の定番です。
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メンズスキンケア(薬用化粧水)

3つ目。化粧水。乳液までセットで使い始めるかは人それぞれですが、まずは化粧水から、というのが30代の僕の現実です。
これも意外なところまでナフサです。化粧水のさらっとしたテクスチャーを作っているシリコーン油、水と油を混ぜている乳化剤(ポリオキシエチレン系の界面活性剤)、香り、容器、ポンプ。構成要素の大部分がナフサ由来の原料で作られています。
バルクオムのTHE REPAIR LOTIONは、2025年3月のリニューアルで医薬部外品になった薬用化粧水で、グリチルリチン酸ジカリウム配合で肌荒れやニキビの予防にも対応しています。100mLで朝晩使って1〜2ヶ月もつ。容器のパウチも香料もナフサ系なので、値上げの影響は中身だけじゃないんです。1本ストックしておくか、定期購入で先取りしておくと安心です。
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知ってましたか?実はこれもナフサ由来
前回の記事と同じく、コラム的に。今日紹介した3つ以外にも、毎日の身だしなみで知っておいたほうがいいものがあります。
香水
市販の香水は合成香料が主成分のものがほとんどで、その多くがナフサ由来のベンゼンやトルエンから合成されています。バニリン、ヘディオン、ムスク類など、よく聞く香料名のかなりがそう。ナフサが止まると次のロットでぐっと値段が上がる可能性があるカテゴリーです。新しいボトルを買う予定があるなら、夏前の今のうちかもしれません。
ヘアカラー・白髪染め
これは少しミドルエイジ向けの情報ですが、ヘアカラーの染料の多くも合成染料で、ナフサ起点の芳香族化合物が原料です。3週間〜1ヶ月ごとにリタッチが必要な人にとっては値上げの影響を継続的に受けるカテゴリー。サロン施術でも、原料コストはそのうち価格に反映されていきます。
コンタクトレンズの洗浄液
コンタクトレンズ自体は最初のナフサ記事で書きましたが、洗浄液も同じ系統で、界面活性剤も容器もナフサ由来です。コンタクトを使う人は、洗浄液をセットでストックしておくのが安心だと思います。
まとめ
カルビーの白黒パッケージのニュースを見て、最初は「あの色が消えるんだ」と思っただけでした。でもその後、自分の洗面所に視線を移したら、毎朝ほぼ無意識に触れている3つもナフサ依存だったと気づきました。
別に「在庫切れになるから今すぐ買え」という話ではないんです。たぶんすぐにはなくならない。でも、値段が徐々に上がる可能性は高い。気づいたタイミングで、今のうちに1本買い足しておく、ぐらいの感覚でちょうどいい気がします。
カルビーの袋から色が消えるとき、たぶん家の洗面所も同じスピードで静かに値上がっています。前回の「ナフサが止まると、これが消える。知らなかった日用品3選」もあわせて、家のストックの棚卸しに使ってもらえたら嬉しいです。


